はじめに
青森県田子町(たっこまち)は、県の最南端にあり、岩手県(二戸市・八幡平市)と秋田県(鹿角市)に接する県境の町で、国立公園十和田湖までは車で約1時間(約30km)の距離にあります。人口は約6200人、面積は約242。1k㎡(東京ドーム約51個分)で、約80%が山林です。雄大な自然と冷涼な気候を活かして育てられた、全国ブランド「たっこにんにく」と脂身の美味さに定評がある「田子牛」は町自慢の特産品です。
近年、全国的に少子高齢化が進む中、当町においても若年層の流出による高齢化と過疎化は避けられず、地域コミュニティの衰退が進行し、まちづくりの大きな課題となっております。しかしながら、地域の衰退にただ手をこまねいているわけではなく、主産業である1次産業の活性化のため、たっこにんにくのブランド管理や6次産業化の推進を図り、また、その他様々な分野での施策を展開して地域おこし活動に取り組んでいるところであります。
そのような中、町ゆかりの人物で町内に眠る映画監督 故相米慎二さんの魅力を発信しようと、昨年初めて「映画監督相米慎二をしのぶ会」が開催され、監督の功績をしのびました。同時に、ファンや関係者により「映画監督相米慎二を語りつぐ会」が結成され、生前の功績を語りついでいこうという気運が高まっております。
つきましては、当町での取り組みについてご賛同いただき、今後展開される事業等について、関係者皆様方のご支援ご協力を賜りますよう、
何卒宜しくお願い申し上げます。
平成26年7月吉日
青森県田子町長 山本晴美
【映画監督相米慎二さんの魅力発信について】
代表作「セーラー服と機関銃」などで知られる映画監督の相米慎二さん(2001 年逝去)は、田子町との縁が大変深い方で、生涯独身であったことから、現在は町内にある先祖代々の墓で眠っています。
2013年の十三回忌の際に、当町相米地区の慰霊碑前で「映画監督相米慎二をしのぶ会」が初めて開催され、町内外からファンや関係者ら約70人が献花に訪れ、監督をしのびました。同時に「映画監督相米慎二を語りつぐ会」が結成され、相米監督を語りついでいこうという気運が高まりました。
これを受け田子町では、映画監督相米慎二さんを「地域の魅力」と捉え、芸術文化の分野から新たなまちおこし活動を展開して、地域の元気につなげていきたいと考えました。今後は「映画監督相米慎二を語りつぐ会」の活動をサポートしながら、あらためて生前の功績をたたえ、『映画監督相米慎二』を見て・聞いて・学ぶことができるような機会を創出し、監督を知る方にも知らない方にも、今なお多くのファンや関係者らに愛されている魅力を発信し、語りついでいきたいと思っております。
今後、当町から様々な形で魅力を発信し続けていくことは、町民が監督に興味を持つきっかけとなり、未来永劫に語りつがれていくことにつながるものと期待されます。その輪が、町外そして県外へと広がれば、町民の郷土愛の醸成や地域の活力創出にもつながるものと考えます。
また、中高生ら未来ある若い世代が刺激を受け、映画などの「ものづくり」の現場で活躍するような人材がこの地から誕生することにも夢がふくらみます。
映画監督相米慎二さんの魅力を発信するにあたり、監督された13作品のほか、映画人として人間として具体的にどのような魅力が備わっていた方なのかを知るために、映画を通じて実際に親交のあった方々に安らかに眠るこの地へお越しいただき、町民はじめ全国の相米映画ファンに向けて教え伝えていただくことにより、後世に語りつがれて欲しいと切に願っております。
【役員】
理事 山本 晴美 (代表)
理事 佐藤 裕一 (副代表)
理事 佐藤 寛之 (副代表)
理事 澤口 勝
理事 井畑 博明
理事 工藤 騰
理事 川守田 裕子
幹事 内宮 成人
幹事 山本 明
理事 梅内 義幸 (幹事)
理事 原 慶一郎 (幹事)
監事 藤村 幸栄
【顧問】
相米琢磨
榎戸耕史
映画監督 相米慎二を語りつぐ会 事務局
青森県三戸郡田子町大字田子字天神堂平81(田子町役場内)
℡ 0179-32-3111(代) Fax 0179-32-4294
E-Mail md.soumaishinji@gmail.com